デキ3021号とテ241

上毛電気鉄道大胡車庫に思ってもみなかった車両が入線した。元東京急行電鉄(東急)の凸形電機機関車デキ3021号機がそれである。長らく東急長津田工場の入換機として使われていた同機であるが、大胡車庫の博物館的施設化(?)構想の一環として導入されたようである。上毛電鉄は開業以来貨物列車も電車牽引で行われており、機関車の導入はこれが初めてでもある。私鉄の機関車自体が希少な存在となった現在、動態での保存は賞賛すべき英断とも言える。当面は構内での走行のみのようだが、いつか本線上を走ることを期待したいものである。

 
 
大胡車庫一般公開(2010年4月25日)にて。
 
  イベントの一つ、運転台に子供を乗せての構内自走
の準備。
     
 
「ホー!ホー!」という空気笛を響かせながら構内を
往復した。
   
     

もう一つ、大胡にやって来たのが元東武鉄道の鉄製有蓋貨車テ241号(テ201形)。長らく東武野田線七光台検修区の片隅で倉庫として使われていたもの。このまま歴史に埋もれてしまいかねない物だっただけに掘り出し物と言える。

 
2010年1月3日の車庫公開時の姿。   4月の公開時には標記類が復元された。
 
     
 
七光台検修区に留置されていた頃のテ241。
(2008-9)
  (1996-6)
     
 
バラスト輸送に使われるホキ1形。
(2010-4-25)
  東武5700系クハ701号車に使われていた台車も展示。
(2010-1-3)