「越生観梅号」のまとめ

東武東上線・越生線直通臨時電車「越生観梅号」は通常は見られない東上線から越生線への直通列車であることと大きなヘッドマークを付けて走ることで注目される存在であった。１９９６年（平成８年）から毎年越生梅林の梅祭りの時期に運転されていた「越生観梅号」であるが、しかしこの形態での運転は２００３年（平成１５年）までとなってしまった。以下にその「越生観梅号」の記録をまとめてみた。

「越生観梅号」ヘッドマーク（2005-3-12）。 池袋からの直通時は「越生直通電車」と標記されていた。

「越生観梅号」運転記録

• １９９６年（平成８年）
  
  運転日：３月９日(土)・１０日(日)
  池袋 9:48→越生 10:58（途中ノンストップ）
  乗車は池袋からのみで「越生梅林割引クーポン」購入者に配布の「乗車整理票」（200名分）が必要であった。
  この初年度のみ8000系（未修繕形）４連での運転。
  
  　
• １９９７年（平成９年）
  
  運転日：３月８日(土)・９日(日)・１５日(土)・１６日(日)・２０日(祝)
  池袋 9:18→越生 10:28（途中ノンストップ）
  この年以降は10030系４連で運転。
  　

• １９９８年（平成１０年）
  
  運転日：３月１日(日)・７日(土)・８日(日)・１４日(土)・１５日(日)
  池袋 9:18→越生 10:28（途中ノンストップ）
  
  　
• １９９９年（平成１１年）
  
  運転日：２月２８日(日)・３月６日(土)・７日(日)・１３日(土)・１４日(日)
  池袋 9:33→越生 10:40（途中ノンストップ）
  　

• ２０００年（平成１２年）
  
  運転日：２月２７日(日)・３月４日(土)・５日(日)・１１日(土)・１２日(日)
  池袋 9:33→朝霞台 9:52→川越 10:07→越生 10:40
  この年より途中駅停車開始。
  池袋からの乗車のみ「乗車整理票」が必要。途中駅からの乗車時は不要。
  　

  種別幕に行先の「越生」を表示していた「越生観梅号」。 （2000-3-4　朝霞台）

  　

• ２００１年（平成１３年）
  
  運転日：３月３日(土)・４日(日)・１０日(土)・１１日(日)
  池袋 9:33→朝霞台 9:52→川越 10:07→越生 10:40
  乗車方法は前年と同様。
  　

  朝霞台に停車の「越生観梅号」。 （2001-3-10　朝霞台）

  
  　

• ２００２年（平成１４年）
  
  運転日：３月２日(土)・３日(日)・９日(土)・１０日(日)
  池袋 9:33→朝霞台 9:52→川越 10:07→越生 10:40
  「乗車整理票」が不要となり完全自由乗降となる。
  　

  この年は「臨時」表示のみの「越生観梅号」。 （2002-3-3　朝霞台）

  
  　

• ２００３年（平成１５年）
  
  運転日：３月２日(日)・９日(日)
  池袋 9:33→朝霞台 9:52→川越 10:07→越生 10:40
  初年度を除き例年四〜五日間の運転であったものがこの年は二日間のみとなり先行きが危ぶまれたが・・
  
  　
• ２００４年（平成１６年）
  
  池袋から越生への直通運転廃止。３月１３日（土）の一日のみ越生線内定期普通列車に「越生観梅号」のヘッドマークを取り付けて運転。
  　

  越生線内のみ運転となった「越生観梅号」。 （2004-3-13　西大家）

  　

• ２００５年（平成１７年）
  
  前年同様、越生線内定期普通列車にヘッドマークを取り付け（３月１２日（土）確認）。今後もこのようになるものと思われる。
  なお「越生観梅号」をデザインした観梅記念パスネットカードが発売されている。

いつかまたこのような直通列車やかつての愛称付き特急（秩父鉄道直通「みつみね」「ながとろ」など）の再来、さらに東上線にもデラックスなロマンスカーの登場を期待したいものである。