東急7000・7700系

東急7700系（旧7000系改造車）がついに平成30年（2018年）11月24日限りで東急線内（池上・多摩川線）から引退となりました。
旧7000系としての製造から車令50年あまり。機器類は更新されているとはいえ今後も養老鉄道でむこう数十年は使う見通し
とのことでいずれ日本最古参車両になるのではと思えます。この機会に東急7000系・7700系のモヤモヤPOINT（何かのパクリ）
をまとめてみました。

(2018-9-19　池上線戸越銀座）

• モヤモヤPOINT：通風器（ベンチレーター）

  		東急7000系独特の台形の通風器。昔これを見て クーラーが載っているのかと思ったら非冷房車 でした。7700系への改造時に晴れて冷房付き となりこの通風器は撤去されました。 （←写真は弘南鉄道へ転出した元7000系）

• モヤモヤPOINT：東急マーク

  		東急7000系は日本初のオールステンレス車として登場 （長持ちしているのもそのおかげ）。 銀色の車体に赤いTOKYU CORPORATIONマークは よいアクセントになっていますが緑色の旧型車には ミスマッチに思えました。

• モヤモヤPOINT：サボ受け

  		かつて東横線の急行使用時には赤い「急行」サボを、 日比谷線直通列車には青い「日比谷線直通」サボ を側面に掲げていました。 7700系に改造後も、また地方私鉄への転出車にも そのサボ受けが残っています。
  		前面にも急行表示用のサボ受けが。

• モヤモヤPOINT：靴ずり
  　

  		客用ドア下部の靴ずりは ←このようになっており、工事現場に敷いてある 鉄板を連想しました（元京王井の頭線3000系も同様）。

• モヤモヤPOINT：ディスクブレーキ
  　

  		東急7000系の台車はブレーキディスクが外側に露出した パイオニア�V台車でした。車輪とともにディスクが回るのを 見るのは楽しかったですが7700系への改造時には台車も 交換され、このような台車もいまではほとんど見られなくなり ました（うかつに触ると熱を帯びていてやけどするためか）。 （←写真はやはり弘南鉄道の元7000系）

		こどもの国線用の7000系。 （1996-6-23　長津田）

• モヤモヤPOINT（番外）：大きなステッカー
  　

  		地下鉄日比谷線の主力車だった営団3000系はその多くが客用ドアが小窓で 視界がわるく、それに対し東急7000系は窓が大きいのがうれしかったのですが ある時ドア窓の下半分を覆い隠す大きなステッカーが貼られておりほとんど外が 見えず地下鉄車の小窓並みの視界となっていたことがありました。 （←左の加工した画像のようになっていました。） この大きなステッカーは7000系以外の両開きドアの車両（6000系から8500系まで） にも貼られていました。昭和50〜60年代の東急電車の写真を見ることがあったら 確かめてみてください。 またこのステッカーは外側は白一色でしたが車内側には子供がドアに手をはさまれ ている絵がデカデカと描かれており、何もここまでしなくてもと思いました。 このことは東急電車のタブーなのかなぜこのようなことをしていたのか書かれている ものは見たことがありません。 ※「鉄道ファン」誌��213・1979年1月号に「幼児対策ステッカー」登場という 記事が出ていました。子供が外を見るためドアに手をつかないようにするため とのことです。

おまけ

		東急7000系は秩父鉄道にも譲渡され同社2000系と なったが使用期間は短かった（1991〜1999年まで）。 その頃の秩父鉄道には平日１往復だけ「準急」があり （朝の上りと夕方の下りで運転）主に2000系が使用 されていた。前面には東横線時代の急行サボの位置 に準急表示板を付けての運転であった。 （←1995-8-18　熊谷）